ひぐらし業&卒を見切った人へ
14話で荒れたので解説というか補足というか。
個人的に業卒も相当に面白い作品なので、駄作扱いする人が一人でも減って欲しかったので。
14話が思った以上に荒れていたので感想等はTwitterや5chを流し見しました。
※業卒を楽しんでいてキコニアがわからずなんで飛んだのだけ知りたい方はこっち。
以下から記事に入りますがあくまで一個人の楽しみ方と考え方です、作品の楽しみ方は人それぞれです、押し付けるつもりは全くありません。参考程度に、自分の楽しみ方を見つけて頂ければ幸いと思います。
筆者にもわかっていない作中の表現、シーン等は沢山あると思います。それらを是非教えてください。14話で疑問に思った方が少しでも前向きな気持ちでひぐらし卒を見て頂いて、互いにもっと好きになれれば幸いと思います。
さらに、楽しみ方を踏まえていた上で個人の嗜好に合わず、楽しめない方もいると思います。その方々を批判する気持ちは全くありませんのでご了承下さい。
※筆者:07th作品&竜騎士全プレイ済。業卒については1週、07thオタク向けではなくて14話視聴後「クソアニメ!」や「どういうことだろう?」って思った方向けです。既存の07thオタクにはわかってることしか書いてないです。
・前提
まず前提としてひぐらし業、卒はミステリーではありません。
ひぐらしのなく頃にを綺麗に終わらせる為の、沙都子と梨花の物語です。
ここを理解せずにミステリーアニメが突然能力バトル始めた~って人達が一番多い(個人の観測範囲)
本格ミステリーならそもそも梨花がループしませんし、羽入とかいうふざけた存在出てこないですし、中学生程度の子供数人で特殊部隊は倒せません。大体の人がここは忘れて卒14話のバトルはダメと言ってる感じが見受けられます。
しかも忘れてるだけならいいんですけど、無印はこんな事なかったのに…とか言ってるんですよね。は?
本格ミステリーにこんなんいてたまるか
もう一度言いますがミステリーじゃないです。
ひぐらしもうみねこもファンタジーとミステリーが融合した話なんですよ、だからまずそこを理解してから見るべきで、そこを踏まえないと、
「ミステリーだと思っていたのにファンタジーだった!クソ!(逆も然り)」に陥ります。ぶっちゃけ僕もうみねこで一回陥りました。
人間って期待を裏切られると不愉快になるので。
しかし前提を踏まえて考えて読み直し、細かいシーンの意味やキャラの一つ一つの感情の動き方、台詞一つ一つに注目して読み進めるとかなり完成度の高い作品である事がわかります。
・じゃあこれなによ
有名な話ですが正解率1%とは、発売前のひぐらし鬼隠し編を100人にテストプレイさせてその内の一人が「圭一が信用出来ない」という旨の感想に至った為、これを”正解”としています。
(キャッチコピーに問題がある。商売的にこの方が目を引くんでしょう。)
なのでそもそも犯行手段のトリックや、ロジック、誰が犯人なのか?が一番重要な作品ではない、という事です。
※一番ではないだけで重要には違いなく、楽しむ為の大事な要素です。
作品のテーマに直接関係はしていないということです。
ちなみに業、卒にうみねこ要素はないです。
無いのにあるとか知らないと楽しめないと騒いでる方も多いです。
キコニアは知っていると楽しめる要素がある(後述)。
・業
じゃあ業、卒は何の話だったの?って言うと半分北条家の話です。
あと半分百合ラブコメです。
ヒューマンドラマ、家族愛等に分類されるタグがつく感じでしょうか。
正直ミステリーってつけるなとは若干思います。
なんで北条家の話なのか?というと、無印終了時点で問題を抱えたキャラクターだからです。
祭囃し編は鷹野さんを打ち破って一見大円団に見えるんですが、沙都子の鉄平との関係って解決してないんですよ。
児童相談所に通報が成功して、鉄平と沙都子を遠ざけて解決に見えるんですが、本質的な解決にはなってませんよね。
本質的な解決とは、沙都子と鉄平が互いに歩み寄って、間違いを悔い改め、それでも家族(仲間)として再出発する。が本質的な解決です。
ひぐらしのなく頃にという作品自体、圭一のエアガン事件があったり、レナの父親問題、園崎家の問題、村自体の風習等、罪を隠すだけじゃ解決にならない。
過去の罪と向き合って、互いに赦し合う。というテーマがあったと思います。
だから、ひぐらしのなく頃にという作品を完全な大円団で迎える為には、沙都子は鉄平を赦し、鉄平は沙都子を赦さないといけなかったんです。
そしてそれは業で達成されました。
※方法については賛否あると思うのですが、ここでは達成されたという事実が重要なので
業では鉄平との家族ドラマ、卒では梨花との確執が中心です。
そこになんか殺人事件とか起きるんですけど、この際無視していいです。
雰囲気出すための演出ぐらいに思っといてくれても全然いいです。
事件はどうでもいいです。
※勿論無印との違いを比較して楽しんだり、業の時点で殺害方法や犯人を想定する楽しみ方も大事ですが、それはもう一つの楽しみ方と捉えてください。作品の大きなテーマは北条家の問題解決、梨花との確執です。
・卒
じゃあなんで沙都子のアホは梨花と仲良くして話を終わらせねえんだこの野郎という気持ちは置いておいて、卒です。
旧作のループを抜け出した後の梨花のやりたい事というテーマと、
それに伴う部活メンバーの将来というテーマがあると思われます。
部活メンバーは皆学生なので、卒業とかけての卒とも読み取れます。
さて、圭一は学力に問題はなく、レナもそれなりな上に家事は万全、園崎姉妹は実家が太いので一番心配ありません。
なのでまた沙都子の話になるんですよ。手のかかる子。
正直旧作から圭一が秀才設定とかなければここで圭一の話も入っていたと思います。
ひぐらしのなく頃に無印を綺麗に畳む為に必要な事が沙都子に多かった、というだけの話です。
加えて書かれたテーマは「例えどんな事になろうと譲れない事はある。」
があります、まぁ勉強なんですけど。梨花はルチーアへの進学。
視聴者側としてはそこまで勉強したくないのか?となって萎えるとか
どっちか譲れ、歩み寄れ、そこがしょうもなさすぎるみたいな意見を見かけました。
この辺は実際まだわかります。
でも実際、誰にも似たようなことあると思うんですよ。
僕も他人と長時間居るのが本当に嫌ですし、
事柄はともかく、誰にでも「そんなんするぐらいなら死ぬわ」みたいな事あると思います。
それがたまたま沙都子には身近にあった勉強だったっていうだけで。
梨花も100年雛見沢にいた間に色々空想したんでしょう。
進学して一番仲の良い沙都子と共に学園生活を歩みたいと。
それを当の本人から否定されれば意地になる部分もあります。
加えて意地だけは100年間でアホみたいに鍛えられたんですよ。
人間、思い通りにならないと腹が立ちます。
意見が擦れ違う度に、沙都子はルチーアを思い出す度に。
互いに譲れないから。
殺しても死なないなら、殺してでも言う事を聞かせよう。
長い年月と超常の能力が、二人を「魔女」にしてしまった。
本質はこれです。
14話の戦いはそんな本音の気持ちのぶつかり合いなんです。
一番の友人だった友人が言う事を聞いてくれない。
余りに幼すぎる葛藤ですが、彼女達がそれを飲み込むには幼すぎました。
繰り返す者として何年生きようと、本質的には一人ぼっちだったんです。
そんな二人が本音でぶつかりあった。15話でどうなろうとこの事実があったことが何より”ひぐらしのなく頃に卒”のテーマとも言えます。
「こんなの沙都子じゃない」や「こんなの梨花じゃない」とまで見ました。
人は変わる物だと思います。環境が人を作るというのは竜騎士作品のテーマでもあります。
こんな人外の力を手に入れたら猶更。
そう、沙都子と梨花の成長の話なんです。
誰にでもあった話です。
どうか、理解してあげて下さい。
以上です。これを読んで頂けた方、もう一度沙都子と梨花に寄り添って考えてみてあげて頂ければ幸いです。
・沙都子と梨花が空飛んだ理由
なく頃にシリーズ最新作キコニアのなく頃にの前提が必要ですが一応の仮説、理屈は付きます。
沙都子と梨花が殴り合ってでも本音で意見をぶつけあった、という事実が一番大事であって、ちょっと過剰な演出エフェクトぐらいに見ても話の筋を何も違えず、楽しめます。
・前提として
・キコニア世界には8MS(エイトエムエス)というナノマシンが世界中、空中に散布している。
このナノマシンはあらゆる分野で使用、応用が可能で人間の生身での飛行も可能。
消臭や浄水等日常から軍用にまで全てに8MSが使われている。
※第三次世界大戦で一度死んだ地球を、8MSで無理矢理生かしている状態とすら言われている
・キコニアの世界では、”叡智”と呼ばれるオーバーテクノロジーの発明品が存在する。
叡智を研究している研究所の最深部に時空間、千年後の未来へタイムスリップすると言われている。作中の叡智では人口地震等を発生させている。
発明品の名称は叡智19080630や、叡智18721205等、番号が付く。
H173も叡智173だったりして。うみねこに出てきた謎の番号07151129ももしかして?
ひぐらし世界が過去か未来かは置いておいて、8MSを持ち込むことが可能
・ひぐらし世界とキコニア世界は同一世界である(仮説)。
こちらの記事で詳しく書いているので参照。ガラスの海が決定的な気がする。
これらを踏まえて、
鬼狩柳桜が雛見沢に持ち込まれた叡智の一つとして仮説を立てる。
鬼狩柳桜は繰り返す者を殺すという特殊能力が備わっている。その際に8MSの力を利用していると考えられる。
”殺す”という行為に使う物であるからして、担い手の戦闘能力UP等の機能がついていてもおかしくない。
→鬼狩柳桜を媒介に飛行用8MSを操作する事によって飛行が可能。
実際に飛んだのは鬼狩柳桜を手にしてから。なんならオーラも8MS使用に伴う発光とか。
オマケ
・繰り返す者を殺す能力
じゃあなんで繰り返す者を殺せるのかって仮説
そもそもどうやって梨花と沙都子はループしているのかの仮説から。
沙都子はそもそも特異骨髄標本LD3105が本体。
引用元:
僕の考えも大体これなので引用させて頂きます。感謝。お前引用してばっかじゃねえか
画像の2枚目、キコニア地球電脳サーバーの正体、もしくはその一部が特異骨髄標本3105かな、と
で、鬼狩柳桜の”繰り返す者を殺す力”の正体はこれをサーバーごとぶっ壊しちゃうと。
サーバーごとぶっ壊すのかアップロードダウンロードが出来なくなるのかの違いぐらいはありそうですけども。
以上です。キコニア関係の仮説は大体「一応こういうのがあるから筋は通るのね」みたいな認識して頂ければ十分と思われるのでこんなもんで。
07thオタクの方は抜けてる所や粗ありましたらTwitterでご指摘頂ければ幸いです。
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